株式投資で「買うタイミング」と「売るタイミング」を間違えると、どれだけ良い銘柄でも負けてしまいます。
多くの投資家が陥る落とし穴は、チャートを読まずに感覚で取引してしまうこと。
そこで活躍するのが、テクニカル分析です。
この記事では、株の売買判断に役立つ代表的な3つの武器を、初心者にも分かるよう解説します。

■ テクニカル分析とは?
テクニカル分析は、株価や出来高の過去データをもとに、将来の値動きを予測する手法です。
特徴は、数字よりも価格とチャートの動きに注目すること。
ファンダメンタル分析が「企業の価値」を見るのに対し、テクニカル分析は「投資家心理」を読み解きます。
■ 勝率を上げる3つの武器
① ローソク足|値動きの心理を一目で読む
ローソク足は、1日の始値・高値・安値・終値をまとめたチャート表記です。
これを見るだけで、「買いが強いのか」「売りが強いのか」が分かります。
ポイント
- 長い陽線 → 強い買い圧力
- 長い陰線 → 強い売り圧力
- 下ヒゲ長い陽線 → 一度売られたが買い戻された=反発の兆し
② 移動平均線|トレンドの方向を掴む
移動平均線は、一定期間の株価平均をつないだ線で、トレンドを可視化します。
基本の見方
- 株価が移動平均線の上 → 上昇トレンド
- 株価が移動平均線の下 → 下降トレンド
- 短期線が長期線を上抜け → ゴールデンクロス(買いサイン)
- 短期線が長期線を下抜け → デッドクロス(売りサイン)
短期(5日)、中期(25日)、長期(75日)を組み合わせて判断すると精度が上がります。
③ RSI(相対力指数)|買われすぎ・売られすぎを数値で判断
RSIは、株価の上昇と下落の強さを0〜100%で示す指標です。
基本ルール
- 70%以上 → 買われすぎ(下落の可能性)
- 30%以下 → 売られすぎ(上昇の可能性)
RSIは特に短期売買で有効。反発や調整のタイミングを見極めやすくなります。
■ テクニカル分析の実践例
例:株価が下落して25日移動平均線に接近し、RSIが30%付近まで低下。
さらにローソク足が長い下ヒゲ陽線を形成した場合、反発の可能性が高い買い場と判断できます。
■ テクニカル分析の注意点
- サインは絶対ではない(騙しもある)
- ファンダメンタル分析と併用すると精度が上がる
- 短期と長期で指標の意味が変わる
■ まとめ
テクニカル分析は、「どの銘柄を買うか」よりも「いつ売買するか」を決めるための武器です。
ローソク足・移動平均線・RSI、この3つを使いこなせば、勝率は確実に上がります。
次は20時の記事で、ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた総合戦略を解説します。
この20時分では、長期・中期・短期の投資判断をどう組み合わせるかまで具体

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