株価は短期的には上下を繰り返しますが、長期的には企業の業績や財務状況に沿って動きます。
この企業の本質的価値を判断するための手法がファンダメンタル分析です。
■ ファンダメンタル分析とは?
ファンダメンタル分析とは、企業の業績や財務、事業内容、経営戦略などを分析して、その企業が本来どれくらいの価値を持っているのかを評価する方法です。
長期投資家やバリュー投資家は、この分析をベースに「割安な企業に投資」する戦略を取ります。
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■ 主な分析項目
① 財務指標
- PER(株価収益率)
株価が1株あたり利益の何倍になっているかを示す。低いほど割安。 - PBR(株価純資産倍率)
株価が1株あたり純資産の何倍かを示す。1倍以下は資産価値から見て割安の可能性。 - ROE(自己資本利益率)
株主資本に対してどれだけ利益を生んでいるか。高いほど効率的。
② 業績推移
- 売上高・営業利益・純利益が3年以上増加傾向かをチェック。
- 利益率の安定性も重要。
③ 財務健全性
- 自己資本比率(40%以上が望ましい)
- 有利子負債比率(低い方が安心)
④ 配当方針
- 配当利回りと配当性向
- 減配の有無(安定配当企業は株価も安定しやすい)
■ ファンダメンタル分析の実践例
例:食品メーカーA社
- PER:12倍(業界平均15倍 → 割安)
- ROE:10%(安定的)
- 自己資本比率:60%(健全)
- 売上高:5年連続増加
このような企業は長期保有向きと判断できます。
■ ファンダメンタル分析の注意点
- 割安でも、成長性がなければ株価は上がらない
- 一時的な業績悪化に惑わされない(短期トレンドと長期トレンドを分けて考える)
- 競合や業界動向も合わせて分析する
■ まとめ
ファンダメンタル分析は「投資の地図」です。
数字と事業内容を理解すれば、株価の上下に振り回されず、落ち着いた判断ができるようになります。
次は正午の記事で、テクニカル分析の基本と実践方法を解説します。

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