はじめに:「数字」だけじゃなく「中身」にも目を向けよう
ファンダメンタル分析では、PER・ROE・自己資本比率などの指標がよく使われます。
でも、中長期で投資するなら、それだけでは不十分です。
この記事では、企業の「本当の強さ」を見極めるために、
投資家がチェックしておきたい5つの視点を紹介します。

✅ ① 売上と利益の“伸び方”
✔ 過去3年~5年で「売上」「営業利益」「経常利益」が右肩上がりか?
→ 成長企業の基本は「安定して利益が伸びている」こと。
→ 営業利益率が高い企業は、本業でしっかり稼げている証拠です。
✅ ② キャッシュフローの健全性
✔ 営業キャッシュフローがプラスか?
✔ フリーキャッシュフロー(営業-投資)が安定しているか?
→ 利益が出ていても現金が回っていなければ、資金繰りに不安あり。
→ キャッシュは企業の血液。黒字倒産を防ぐためにも注目。
✅ ③ 自己資本比率と有利子負債
✔ 自己資本比率が40%以上あるか?
✔ 借入(有利子負債)の比率はどうか?
→ 借金が多すぎる企業は、金利上昇局面でリスクが高まります。
→ 安定経営には、自社資本でどれだけ運営できているかが重要です。
✅ ④ 業界内での競争優位性
✔ 同業他社と比べて、どこが強い?
✔ 「参入障壁」「ブランド力」「技術力」があるか?
→ 長く生き残る企業は、「他社が真似しづらい強み」を持っています。
→ 例:○○業界で唯一○○を独自開発、継続的にシェア拡大中、など
✅ ⑤ 経営者の方針とIR姿勢
✔ 決算説明資料や中期経営計画を出しているか?
✔ 株主への還元姿勢はあるか?
→ 情報開示が丁寧な企業は、株主との対話を重視する姿勢がある証拠。
→ トップの顔が見える会社は信頼性が高く、長期保有に向いています。
✅ 中長期投資では「数字+物語」が大切
数字(ファンダメンタル)は大切です。
でも、それ以上に重要なのが「この会社はなぜ伸びているのか?」「今後も成長できるのか?」というストーリー。
✔ 数字で土台を確認する
✔ 競争力や経営方針で未来を見る
この両方がそろってこそ、“本当に買いたい株”が見えてきます。
✅ まとめ:企業分析は、数字とストーリーの両輪で見る
🔸 売上・利益は伸びているか?
🔸 キャッシュフローは健全か?
🔸 財務体質は安定しているか?
🔸 他社にない強みがあるか?
🔸 経営の姿勢に信頼が持てるか?
これらを押さえれば、短期の株価に惑わされずに自信を持って長期保有できる銘柄が見つかるはずです。

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