はじめに:「なんとなく保険」に入っていませんか?
- 勧められるまま加入した生命保険
- 自動車保険は毎年更新してるけど内容はよくわからない
- 医療保険って必要なの?と思いつつ放置
このように、“なんとなく”保険料を支払い続けている人はとても多いです。
でも実は保険、入る種類と金額を見直すだけで月5,000円以上浮くことも珍しくありません。
この記事では、保険の基本構造から、自分に本当に必要な保険の見極め方まで、わかりやすく解説します。
保険の基本は「3種類」だけ押さえればOK
保険にはいろいろありますが、大きく分けると以下の3分類です。
| 分類 | 主な保険の種類 | 目的 |
|---|---|---|
| ① 生命保険 | 定期保険/終身保険/収入保障保険 | 死亡・万一の備え |
| ② 医療保険 | 医療保険/がん保険/先進医療特約 | 入院・手術の備え |
| ③ 損害保険 | 自動車保険/火災保険/個人賠償責任 | 事故や災害の備え |
① 生命保険:もしものときに「家族を守る」保険
主な種類と特徴
| 種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 定期保険 | 一定期間だけ保障(10年・60歳までなど) | 安い保険料で大きな保障/掛け捨て |
| 終身保険 | 一生涯保障+貯蓄機能あり | 保険料が高い/途中解約で返戻金あり |
| 収入保障保険 | 死亡時に毎月一定額を受け取れる | 生活費補償に向く/定期保険より割安 |
💡 独身の人には不要なケースも。扶養家族がいる人向け。
② 医療保険:入院・手術・がんなどに備える
主な種類と特徴
| 種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 医療保険 | 入院1日◯円、手術に応じて給付 | 一般的な病気・ケガへの備え |
| がん保険 | がんに特化/一時金・通院保障あり | 家系的にがんリスクがある人におすすめ |
| 先進医療特約 | 高額な先進治療の技術料をカバー | 月数百円で大きな補償がつくことも |
💡 高額療養費制度をふまえて「本当に必要な部分だけ」入るのがコツ。
③ 損害保険:自分の責任で起こる「トラブル」に備える
主な種類と特徴
| 種類 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自動車保険 | 対人・対物・車両・搭乗者などを補償 | 加入義務あり(自賠責)/任意保険も重要 |
| 火災保険 | 住宅や家財の損害を補償 | 地震・台風などのリスクに対応可能 |
| 個人賠償責任保険 | 他人への賠償(自転車事故など)をカバー | 月100円程度で加入できる優秀な保険 |
💡 損害保険は、ライフスタイルに合わせて「選ぶ保険」。
保険は「入れば安心」ではなく「必要なリスクにだけ備える」もの
保険は「なんとなく入る」ではなく、「自分ではカバーできない損失」にだけ備えるのが鉄則。
| カバーできる | 自分で貯金すればOK → 保険不要 |
|---|---|
| カバーできない | 数百万〜数千万の出費 → 保険が必要 |
例:
- 入院1日5,000円 → 数万円なら貯金で対応可
- 死亡時の住宅ローン → 家族が困るので保険でカバー
保険の見直しタイミング
| タイミング | 理由 |
|---|---|
| 結婚・出産 | 扶養家族ができたタイミングは保険の見直し必須 |
| 転職・独立 | 会社の保障制度が変わる/収入変動に合わせて |
| 住宅購入 | 団信(団体信用生命保険)との兼ね合いをチェック |
| 5年以上放置している | プランが古く、割高なことが多い |
保険料を節約するためのポイント
- ✅ 掛け捨て保険+貯蓄は分けて考える
- ✅ 同じ保障内容なら「ネット保険」で割安に
- ✅ 必要最低限だけに絞る(保険貧乏に注意)
- ✅ 生命保険控除など税金対策にも活用を
よくある質問(Q&A)
Q:保険って「全部入っておいたほうが安心」ですよね?
→ 逆です。「必要なものだけ」で十分。保険料が家計を圧迫しては本末転倒です。
Q:持病があると加入できませんか?
→ 持病があっても入れる「引受基準緩和型」「無選択型」保険があります。ただし保険料は割高です。
Q:見直すのが面倒…どうすれば?
→ 保険ショップやファイナンシャルプランナーに無料相談がおすすめ。
「今の保障が過不足ないか」チェックしてもらいましょう。
まとめ:保険は「最小限で最大の安心」を得る道具
- 生命保険・医療保険・損害保険の3種を理解すればOK
- 必要以上に入るのではなく、“備えるべきリスク”を絞ることが大事
- 保険は見直すだけで、人生の選択肢が広がることも
✅ 今日できる一歩:
「今入っている保険の種類と内容」を紙に書き出してみましょう。
見える化することで、不要な保険・足りない保険がはっきりします。


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